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自分に合ったおむつのタイプの選び方

ドラッグストアや薬局など、おむつの売り場に行くと、たくさんの種類があり、その多さに圧倒されてしまう方も多いのではないでしょうか。

また、購入して持ち帰っても本人と合わなかったり、思っていたものと違うこともしばしばあります。

大人用のおむつは、赤ちゃん用のおむつとは異なる点が多く、お店に行ったら何となくわかるでしょ、分からなかったらお店の人に聞いたらいいか。と安易に片づけると失敗することが多いので注意が必要です。

正しく選択し、本人に合ったおむつを選ぶことが、本人の苦痛軽減や尿漏れ・皮膚トラブルの予防につながります。

ここでは、基本であるおむつの種類と、選び方について説明します。

おむつの種類

ひとことおむつと言っても、大人用のおむつには『アウター』と『インナー』の大きく2つに分けられます。

(1)アウター

テープ式おむつ、紙パンツ(はくタイプ)などのことです。一般的におむつと言われた時に想像できるものです。インナーを使用するときに必ずアウターを使用しないといけないものではありません。また、インナーを使用せず、単独で使用することもできます。

(2)インナー

アウターや布のパンツの中に入れて使うものを指します。一般的にパッドと言われるもので、尿パッドが一番使用されています。

補助パッドを使用しない場合は1回に使用するインナーは1枚です。
男性性器に巻く場合は2枚までにしてください。

アウターの選び方

アウターの選び方

アウターにはテープ式オムツ、紙パンツ(はくタイプ)があります。また、その両方の良いところをとった2wayタイプというものもあります。
紙オムツで育児をされた方は想像がしやすいと思います。赤ちゃんと一緒で、装着する本人の動ける状態によって選択肢が変わってきます。

(1) テープ式オムツ

自身ではオムツの交換をしない、つまり介助を必要とする方向けです。
一部例外もありますが、寝たきりの方のほとんどはこのタイプが向いています。
介助する側としては、はくタイプの紙パンツよりもずっと交換がしやすいのが特徴です。
逆に自分できちんと装着することはとても難しいので、歩ける方でこのタイプを使用している場合は、見直してみるのもいいでしょう。

テープ式オムツには2~4回分タイプと、6回分などの吸収量の多いタイプがあります。
インナー(尿パッド)と一緒に使う方は4回分程度までの少量~普通タイプで十分でしょう。
反対に6回分タイプはインナーを使用しない方の夜間用に向いています。

(2) 紙パンツ

各メーカーによって、「はくパンツ」や「リハビリパンツ」など呼び名が異なってしまいますが、布のパンツと同じように上げ下げしやすいものがこのタイプです。
介助の有無に関わらず、トイレに行き排泄することができる方に向いています。

紙パンツには4回分程度の尿吸収量のものが多いです。
薄型と記載されているものは2回分と吸収量が減ることがありますので注意です。
失禁する量は少ない、見た目が気になる、パッドを使用する方という方は薄型をおススメします。

(3)2wayタイプ

これはあまり種類がないので、薬局やドラックストアによっては売っていない場合があります。また、医療者や介護職でも知らない方もいます。
その名の通り、2通りの使い方があるのですが、紙パンツとして使用し、必要に応じてサイドのテープを外してテープタイプのおむつにすることもできるというものです。
高齢の方は睡眠障害になりやすいため眠剤を服用している方は多く、夜間のみ失禁する方、失禁しても気づかない方がたくさんおられます。また、尿意時に起きても起き上がりくい、歩きにくく転倒しやすいため、あえてオムツの中に失禁する方もいます。
そういう方は、昼は紙オムツ、夜はテープ式、と2種類のアウターを購入されている方が多いのですが、アウターまで汚れていなくても寝る前には紙パンツは脱ぎ、テープ式に。また起床時にもまた紙パンツに変更します。翌日にまた、同じものを着用する方もいますが、一度脱いだ下着を再びはくということに抵抗がある方は破棄しますので、コストが高くなってしまいます。また、1商品あたり大きいので場所をとり、2種類のアウター(それに加え、インナー)を購入すると療養の環境が狭くなる、散らかってしまうことも多いのです。
ただ、1枚当たりの単価が高いので、アウターの交換の頻度により選択することをおススメします。

インナーの選び方

インナーの選び方

インナーはアウター、もしくはパンツの中に入れて使用するというもので、尿取りパッド、軽失禁パッド、軟便吸入パッド、補助パッドなどがあります。

(1)尿失禁パッド

各メーカーが様々な尿パッドを発売しておられますが、メーカー問わず、基本的に1回排尿量150㏄として、2回分、4回分、6回分などと明記されています。
多ければ多いほどいいとは限りません。
昼間は3~4回分 夜は4~6回分などと使い分けたり、男性性器に巻く場合は2回用を使用するなどして使い分けてください。
7回分以上のパッドが売っていることもありますがオムツに入りきらないことが多いので不向きです。
また入院中の場合は夜間看護師が定期的に交換しますので、5回分以上の大容量は不要です。

尿取りパッドにはスピード吸収タイプや透湿タイプ、消臭タイプなどがあります。
吸収スピードが速いもの、透湿タイプのものがより良い商品ですが、値段も比例して上がりますので、尿の勢いや1回の量、交換頻度によりお財布と相談して決めていただけたらと思います。
消臭タイプについてですが、オムツのメーカーとして販売しているところはポリマー自体に消臭機能をつけ、ベースに消臭機能を宣伝しているところもあります。しかし、その効果さえ効かないほどの尿臭の方もいます。
そういった方には、消臭能力の高いタイプが向いています。
その独特なキツイ尿臭は、特に寝たきりの女性か、長期に尿道カテーテルを挿入している方が多いです。消臭タイプを選ぶ一つの目安にしてください。

尿パッドについては、ここでは基本の選び方のみにします。
種類が多いため、くわしくは『尿パッドの選び方』にて説明させていただきます。

(2)軽失禁パッド

その名の通り、少しの尿失禁の時に使うタイプです。自身で交換することができる方に向いていて、布のパンツの中に敷いて使用し、見た目は生理用ナプキンに似ています。
くしゃみの時に出てしまうなどの腹圧性尿失禁に適応した少量タイプから、1回分どっと出てしまっても大丈夫な大容量タイプまであります。
尿パッドのように何回分とかではなく、1回の失禁の量により商品を選択することになります。1回の尿失禁の毎に交換することをお勧めしますが、移動や会議などなかなかトイレに行くことが難しい時は余裕を持った容量のものを選択してください。
また、生理用ナプキンに似ていますが、生理用ナプキンを尿用ナプキンとして使用しないでください。吸収する対象が異なりますので、吸収しきれないこと、吸収した後のムレや漏れにつながります。

最近では男性用の軽失禁パッド増えてきました。
男性が選びやすいように黒色のパッケージになっているようで、性能としては一緒です
男性であっても男性用ではない商品を使用しても大丈夫です。
ただ、形状が女性用とは異なるものを出しているメーカーさんもあります。前の方広くなっているものや、ポケット状になっているものがあり尿道口の位置が変わりやすい男性に向いた商品になっています。男性用の場合、ボクサーパンツが適しています。ブリーフでもピッタリとフィットしているのであれば大丈夫ですが、トランクスは不向きなので注意が必要です。

(3)軟便吸収パッド

このパッドは水分が多い便に対応しています。普通のバナナ便や、たまに便失禁をしてしまうという方ではなく、CDトキシン腸炎であったり難治性の腸炎のように1日に10回以上出てしまうような方に向いています。
そもそも、下痢ということは栄養をきちんと吸収できていないので、治すことが大切です。下痢だからすぐにこのパッドを使うというよりも、下痢が続くようであれば医療機関を受診し、治療してください。治療の間、症状が軽減するまでの期間にこのパッドを使用してください。

また、下痢の場合は特にアルカリ性に傾くため、皮膚がただれやすくなっています。便失禁の場合は陰部、特に肛門周囲の発赤に注意し、便が出た後はウォシュレットなどでこまめな保清に努めましょう。しかし、すぐに交換できない(便が出たと伝えられない)方は、予防的に撥水効果のある薬剤(ワセリンやプロペトなど)やサニーナのような市販のものを使用し、皮膚トラブルに備えることをおススメします。

(4)両面吸収パッド(補助パッド)

防水フィルムがなく、表裏がありません。どこの方向からでも尿を吸収することができますが、通過してしまいます。
そのため、必ず防水フィルムのある尿パッド(一般的な尿パッド)と一緒に使用してください。
この両面吸収パッドは柔らかく、変形がしやすいのが特徴です。
痩せてしまって隙間から漏れ出てしまう方に適していて、隙間のあるところに当てるなどの補助的な役割として活用されます。

もしくは寝たきりの女性に使用されます。
寝たきりの女性の場合、尿パッドはお尻の下にまで敷くため、交換が大変です。とくに介護者よりも体格の良い女性の場合、なおさら大変になります。そのような場合は、この両面吸収パッドを股に挟みこみ、交換時は両面吸収パッドだけを交換する。
もちろん、完全に下の尿パッドまで届かないという保証はないので、最低1~2回/日の尿パッドの交換は必要ですが、ディサービスやヘルパーさんなど他者のサポートが受けられる際に尿パッドを交換するという具合にして、介護を楽にすることができます。

(5)フラットシート

ギャザーのないタイプの尿パッドを指します。
アウターのギャザーの中に入るタイプは、尿パッドとして使用できますが、入りきらないタイプではギャザーの意味をなさないため、尿漏れにつながります。
ちなみに、日々様々なパッドを試し、よりよい商品をおススメできるよう探している私ですが、唯一シーツまで尿漏れしたのは、この大きいフラットシートを尿パッド替わりに使用した時のみです。

見た目が大きいわりに安価なので、魅力的に見えますが、尿パッドとしては向きません。(パッケージには尿取りパッドとして活用できると記載ありますが…)
使い道がないということはなく、大きいフラットシートは陰部洗浄時や、傷の洗浄時などに活用できます。

おむつ相談窓口

おむつ相談窓口

c&nでは、おむつフィッター、看護師であるスタッフが相談を無料で受け付けております。
『結局、わたしはどれを選んだらいいの。』『おむつから漏れ出てしまうけど、どうしたらいいの。』『くわしく知りたい』『おむつ交換の仕方がわからない』『パッドの巻き方がいまいち分からない』『この商品使ってるけど、正直どうなの』『介護に疲れた。何かいい方法はないの』など、なんでも質問に対応させていただいております。
c&nお問い合わせページ、もしくLINEからお問い合わせください。

同様の相談でしたら、対面での相談窓口は町中にあります。
メールや電話などでは伝えにくい方はそちらをおススメします。

それぞれのおむつメーカーにもメールや電話での相談窓口があります。
メーカーにはこだわりがあるという方は、そちらをご利用ください。

ナイーブな問題が多いのが、おむつ、排泄の問題です。
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またパッドの使用方法、おむつ交換など、字では分かりにくい場合は動画を送らせていただきます。

そしてすぐに返信はできませんが、夜中でも送信していただいても大丈夫です。
ふと思った時、気になった時に、お気軽にご連絡ください。

もちろん、相談と代償に当店の商品を推売するようなことはありませんので、安心してご利用ください。
また、相談終了後に弊社から連絡することはありません。
ちなみに、当店にはメルマガ自体も存在しませんので、一旦友達になると、後々めんどくさいということはありません。

しかし、病状についての質問にはお答えしかねますのでご了承ください。

また、介護に完璧なる解決方法はありません。
例えば、尿漏れトラブルが10人いれば、それぞれ違う原因があります。
そのため、一度の相談で絶対に解決できるという保証はありません。

ご理解いただける方のみ、ご連絡ください。

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