BLOG ブログ
ブログ
ブログ

おしりふきの選び方

おしりふきには、『トイレに流せるタイプ』と『流せないタイプ』の2種類があります。

入院患者さんのご家族に持参の依頼をすると、圧倒的に『トイレに流せるタイプ』を持ってきてくれます。

流せないタイプのパッケージには『※トイレに流せません』と書かれ、裏を見ても『流せません』と主張されています。なんだかネガティブな言い回し…

そのため手に取りにくいのか…

しかし、スタッフが持参してほしい場合は『流せないタイプ』で十分な場合がほとんどです。というより『流せないタイプ』の方がよい場合が多いのです。

ここでは、おしりふきの違いについて説明します。

(1)トイレに流せるタイプ

そのままですが、トイレに流せます。つまり、トイレに行くことができる方が向いています。
最近ではウォシュレット付きのトイレが普及しつつあるため、私個人的には『流せるタイプ』は必要ないと思ってます。
そして、入院中の方でトイレにおしりふきを持参している方を見たことがありません。
自宅のトイレに置く場合は使いやすいと思いますが。

しかし、陰部(おしも)が便で汚染した際には、トイレットペーパーで拭くだけではただれてしまうかもしれません。
ウォシュレットにて洗浄しトイレットペーパーで拭くか、おしりふきでやさしく清拭していただくことをおススメします。
とくに便失禁しやすい下痢便では、アルカリ性に傾きやすく、腸内細菌も排出されやすいことから陰部がただれやすいので、保清には努めてください。

(2)トイレに流せないタイプ

寝たきりさんや、失禁や尿道カテーテル挿入などにより陰部を毎日オムツ内で洗浄する(陰部洗浄)をされる方に向いています。
トイレに行かない場合、おしりふきはオムツに包んで一緒に捨てますので、トイレに流せるタイプの必要はありません。
トイレに流せるタイプでも問題はないので、買いなおす必要はありませんが、トイレに流せないタイプはその分、厚手にしたり、大判にしたりして価格を同じにしているメーカーが多いので、新しく購入されるなら『流せないタイプ』の方がおススメです。

また、トイレに流せるものは水溶性なので、陰部洗浄など水を使う際には、気持ち程度ですがさらに頼りなくなっ
てしまう感じもします。ゴシゴシこすることはないので、支障のない程度ですが。

施設や病院でスタッフがおしりふきを必要とする場合、排泄や保清に介助を必要とする方がほとんどでしょう。
つまり、陰部洗浄が必要な場合が多いので、『流せないタイプ 』で大丈夫な場合がほとんどです。
『うちのおばあちゃんは動けるけどな』という場合や不安な場合は、スタッフに依頼された時にどちらのタイプが良いか聞いてみてください。

まとめ

・トイレに行ける方は『トイレに流せるタイプ』。
ウォシュレットがある場合で、お金に余裕のない場合は不要!

・寝たきり、尿道カテーテル(おしっこの管)が入っている場合は『トイレに流せないタイプ』がおススメ

どちらのタイプにしても、ノンアルコールタイプにしてください。
できれば保湿ローション成分(ヒアルロン酸など)が含まれているものをおススメします。